Gentoo。全てをソースコードからコンパイルするOS。インストールに数日かかる。カーネルも手動でビルド。普通の人にはただの拷問。でも、これが好きでたまらない人たちがいる。
Gentooの最大の特徴はPortageというパッケージ管理システム。`emerge`コマンドでソフトを入れると、自動でソースコードをダウンロードして、最適なコンパイルオプションでビルドしてくれる。全部のソフトがあなたのCPU専用に最適化される。
Gentooが唯一無二な理由:
- USEフラグ — パッケージごとに「どの機能を有効にするか」を細かく指定できる。「GNOMEサポートはいらない」「Pythonバインディングだけ欲しい」みたいな指定が`USE=”-gtk python”`で済む。
- コンパイル最適化 — `-march=native -O2`で今のCPUに最適化されたバイナリができる。理論上最速。
- 深い理解 — Gentooを使うと、Linuxの仕組みを強制的に学ぶことになる。カーネルコンフィグ、initシステム、依存関係の解決。全部自分でやるから。
- ローリングリリース — 常に最新。Archよりさらにディープ。
でも現実的に言うと、普段使いには全くオススメしない。`emerge world`(全システム更新)すると、次の24時間はPCがコンパイルに占領される。ブラウザ(Firefox)のコンパイルだけで数時間。しかもgccやllvmのアップデートで世界が壊れることがある。
僕は大学生のときにGentooにハマって2週間かけて環境構築した。学びは大きかったけど、もう二度とやらない。Gentooの良さは「経験」と「知識」であって「実用性」じゃない。